セクハラの具体例と対処法
最終更新日: 公開日:2015.04.10
職場のセクハラは、働く女性にとっては大きな悩みの一つです。
最近は、女性から男性へのセクハラのケースも増えてきましたが、それでも圧倒的に多いのが男性から女性へのセクハラです。
若い女性の転職理由の上位にくるのも「セクハラ」です。
それほど職場におけるセクハラ問題は深刻なことなのですが、イマイチ理解されないケースも少なくありません。
あなたは今、どんなことで悩んでいますか?
これから紹介する具体例が当てはまるようなら、それはセクハラ被害を受けています。セクハラの対処法もご紹介しますので、ぜひご参考にしてみてください。
目次
セクハラの具体例
セクハラとは、正式名称セクシャルハラスメント(sexual harassment)といい、日本語では「性的嫌がらせ」という意味で用いられる言葉です。
一般的には、職場・学校などで、相手の意思に反して不快や不安な状態に追いこむ性的なことばや行為を指す。※法的な定義があるのは職場のみ
「相手の意思に反して不快や不安な状態に追いこむ性的なことばや行為」というのは、具体的には以下のような内容です。
手や腕をさわる
手や腕をさわる行為は、一見するとコミュニケーションの範囲内だと思われがちです。たしかに「ごくろうさま」という意味で腕を軽くポンッと叩く光景はドラマなどでも目にします。
セクハラは「やられた方が不快に感じるかどうか」も重要ですが、単純に行為だけでみると、手や腕をさわる行為もセクハラに入ります。
よほどの信頼関係がないかぎり、異性の体に気軽に触れるのはNGです。
肩を揉む
50代の中高年男性に結構多いのですが、気軽に肩を揉む行為もセクハラです。
「頑張ってるかい?」「あまり無理するんじゃないぞ!」と、コミュニケーションのつもりで揉むのかもしれませんが、女性からしたら腕や手をさわられる以上に不快なことです。
頭をポンポンする
先輩社員が後輩(新人)社員をほめる時に頭をポンポンとする。
なんだか恋愛ドラマでありがちなシーンですが、これもあくまでもドラマの話し。女性側が不快に思わなければいいですが、たいてい、好意のない男性(特に中高年の年上)に頭をポンポンされても嬉しくはありません。
「気軽に異性の体に触れること」
どんな場所でも、体に触れること自体がセクハラ行為につながります。
性的な冗談(ジョーク)を言う
飲み会の席になると、お酒も入りついつい強気なこと・タブー的なことを言う男性がいます。中には性的な冗談を言う男性もいます。
「若い頃は女性を食いまくってた」
「あの人のチ◯コはでかい」
「彼氏とはお盛んなのかね?」
など、下品なことをポロッと言う男性がいます。
同性同士の飲み会なら下世話な話題もいいですが、会社の飲み会の席、ましてや女性がいるところでは、性的な冗談も完全なセクハラです。
身体的な特徴を指摘する
「おっぱい大きいから疲れない?」
「最近太ったんじゃないの?」
こういった明らかにセクハラになる言動を、いまだに平気で言う人は多いです。
ですが、それ以上に厄介なのが
「最近キレイになったね」
「脚キレイだね」
など、褒め言葉のつもりで言ったケース。
これも、女性側が不快だと思えば立派なセクハラです。好意のない男性に言われても、常に体を見られてイヤラシイことを想像してるかと思ってしまうだけです。
身体的のことは貶す内容でも褒める内容でもセクハラになります。
結婚や子供について聞く
「結婚や子供についてはタブー」というのは常識になりつつあるけど、まだまだ中高年の社員は普通に言ってきたりします。
確かに結婚や子供の話題は微妙なところで、結婚してるかどうか、子供がいるかどうかで何気ない日常会話の内容は結構変わります。
ですが、これも仕事に関係のない話しだし、結婚したくてもできなくて気にしてる、子供が欲しくてもできなくて気にしてる、というケースが考えられます。
憂鬱な気持ちになったり不快に思ったりすれば、結婚や子供の話しもセクハラになります。
セクハラを穏便に解決する対処法
さて、以上のような内容がセクハラにあたりますが、具体的に知りたいのは、セクハラされたときにどのように対処するか?ということ。
1回2回言われるくらいなら我慢もできますが、日常的にやられたら耐えることもできないし、耐える必要もありません。
厄介なのは、セクハラしてくる相手がセクハラと気付いてないケース。
今後の関係性もあるし、なんとか穏便にセクハラをやめて欲しいところです。
今回はできるだけスムーズにセクハラをやめさせる方法をご紹介します。
セクハラを証明してくれる味方をつける
まずは、セクハラをされていることを証明してくれる味方をつけましょう。
同僚や上司など、相談できる女性がいればベストですが、男性社員でも構いません。相談しやすい人に相談して困っている旨を伝えましょう。
そして、他の人に「セクハラされている」という事実を証明してもらってください。
セクハラは一般的な定義はあるものの、あなたが「不快で精神的に苦痛だ」と感じれば立派なセクハラですが、他の人にも「セクハラされている」と認識してもらうことで、何か行動を起こした時の説得力が増します。
まずは話しやすい人に相談して、セクハラされていることを第三者に知ってもらうことから始めましょう。
可能であれば直接本人に指摘する
可能であれば直接本人に指摘してください。
嫌がっていること、精神的苦痛であることをセクハラしてくる相手に告げることで、何か行動を起こしたときに有利になります。また、ひょっとしたら本人にセクハラしている意識は全く無く、反省してセクハラがなくなるかもしれません。
ですが、上記のようにセクハラしてくる相手に指摘することは、かなり勇気のいることです。
上司であれば、仕事上の立場から言いにくいでしょうし、なにより「自意識過剰だ」とも言われかねません。
セクハラしてくる本人も認めたくはないでしょうから、よほど「勇気を持って毅然とした態度で対応できる」という気持ちでない限り、セクハラ相手に直接指摘することはしない方がいいと思います。
人事部や上司を利用する
セクハラを一番穏便にスムーズに解決する方法は人事部や上司に相談することです。
会社の人事部にある程度権限がある場合は会社の人事部に、対応窓口となる人事部がない場合は、必ずセクハラ相手の上司にあたる人に相談しましょう。
職場のセクハラで一番多いケースが、上司から部下へのセクハラです。上司という立場を利用して、抵抗しにくい部下へセクハラするというのは酷い話です。
会社組織の立場を利用して、必ずセクハラ相手よりも権力のある人に相談して解決を図りましょう。相談相手の人事部や上司がまともであれば、セクハラ問題は敏感に反応し、即座に解決を図ってくれるはずです。そのときは、セクハラを証明してくれる相談者も一緒にいるとよいでしょう。
ひどいケースの場合は転職も考える
セクハラがひどいケースの場合は、解決よりも先に自分の心が病んでしまう場合もあります。
また、相手が会社の社長とかで、誰も頼ることができない場合は逃げ場がありません。
そんなときは、転職も視野に行動してみましょう。
冒頭でも紹介したとおり、女性の転職で「セクハラで悩んでいるため」という理由は多いです。それほど、セクハラ問題は解決の難しい問題だと言えるでしょう。
「なんでセクハラした相手がお咎めなしで、セクハラされている自分が転職を考えなければならないのか?」と思うかもしれません。理不尽なことかもしれません。悔しことかもしれません。
ですが、長い間セクハラに悩み、苦しみ、心身ともに疲労させてしまっては元も子もありません。
セクハラ問題が解決できないときは、転職も視野に入れて行動してみてください。
会社は日本にひとつだけではないし、自分に合う会社はいくらでもあります。
自分が理想と思って入った会社よりも、ずっといい会社というのはいくらでもあります。
僕自身、セクハラではないですが、理想と思って入社した会社を10ヶ月で辞めました。ブラック部署での激しいパワハラ・モラハラがあったからです。
スパッと諦めて転職した今は、伸び伸びと仕事に打ち込むことができています。
セクハラ・パワハラ・モラハラで人生を消費することほどムダなことはありません。我慢して得るものはひとつもありません。
もし、セクハラに悩み、苦しみ、どうすることもできないときは、まずは行動を起こしてみましょう。
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